【ペット保険の必要性】必要ないのはこんなご家庭です
2016年3月21日更新
雑種のごん太を飼っていたときも、ミニチュアピンシャーのりゅうを飼っていたときも、我が家はペット保険に入っていませんでした。
ペット保険の加入は頭になかった
我が家では雑種犬とミニチュアピンシャーを飼っていましたけれど、ペット保険に入ったことはありません。
ミニチュアピンシャーは足を骨折しやすいと聞いていたので、気になってはいました。でも、ペット保険について、具体的に家族で話したことはほとんどありません。
雑種のごん太を診てもらっていた動物病院の先生は、「犬と人間とは違う」というご意見でした。必要最低限の治療しかしない、なるべく自然に看取るという方針だったんですね。ちょっと珍しいタイプの獣医さんです。なので、病院にかかったお金はそれほど多くありませんでした。
ミニピンのりゅうは、別の動物病院で診てもらっていました。こちらの動物病院は、治療費が割りと良心的なうえに、院長先生の腕がいいことで評判でした。
幼犬の頃のワクチンに始まり、予防接種、歯垢の除去、爪切りまでお世話になりました。成犬になっても、りゅうは怪我や病気もせず、幸せな日々を過ごしていました。
ところが、年を取るにつれて、いろいろな症状が出てきたのです……。
老犬と呼ばれる年齢に入ったミニピンりゅうの写真です。口の周りに白髪がたくさんでてきているのが見えます。
毎日夕食後に、お気に入りのおもちゃやぬいぐるみで遊んでいたのに、だんだん遊ぶ回数が減ってきたのもこの頃でしょうか。
動物病院の治療費は驚くほど高額
まず、肝臓の数値が正常ではなくなりました。
食欲旺盛なりゅうが何も食べずうずくまっているのです。便には血が混じっています。このときを境に治療費がどんどんかかるようになっていきました。
このときは、いつもお世話になっている動物病院の診療時間外だったので、行ったことのない動物病院で診てもらいました。診察料が予想以上に高額だったので、仰天した記憶があります。
この後、命に別状はないものの慢性的に肝臓の数値が高いということで、定期的に病院に通う必要性がでてきたのです。
また、老犬になったりゅうの身体のあちこちにイボができるようになってきました。
ピンク色の小さなイボから始まり、頭のてっぺんにツノのような白いできものができたこともありました。
突然手術を宣告される
ツノができたときは、獣医さんに「頭を切ってツノの元を取り出す手術をします」と言われて唖然としました。老犬なのに、そんな大きな手術をするのかと。
犬の頭に白いツノのようなできものが!足の付け根にはピンクのイボが・・・
結局、白いできものは、りゅうが布団に頭をこすりつけたときにポロッと取れたので、
手術の話はなしになりました。これね、頭を開ける手術をしていたら、いったいどれくらいの治療費がかかったのでしょうね……。
幸い頭を切る手術は逃れたものの、今度は去勢をすることになりました。
老犬なのに去勢なんてね。イボや腫瘍をできにくくするための手術です。年は取っているものの、ご飯もしっかり食べて元気にしているのに、手術をするハメになる。
犬を飼っていると、こういう思いもよらないことが起こります。
10歳の老犬が去勢をするハメに!術後はふわふわのエリザベスカラーでスヤスヤ
次々と病名が増える
その後、肝臓だけでなく、腎臓の数値も悪くなってきました。
さらに、クッシング症候群という病気にもなり、お薬の量も増えていったのです。
ペット保険の必要性を実感
いくつもの病気を抱えながらも、ご飯だけはちゃんと食べていたりゅう。
ある日、何も食べようとしなくなりました。
その日からりゅうが亡くなる直前までは、毎日病院に通っていました。腎臓が機能しなくなり、尿が出なくなり……。
毎日朝から晩までかけて人工透析をして、尿管に管を入れて尿を出してもらわなければならなくなっていました。
高熱が続き、痙攣も起こしていました。りゅうの身体中に菌が回り、内臓が正常に機能しなくなっていたのです。
人工透析、投薬、尿の処理、血液検査、レントゲンなどの治療で、多い時は1日に15,000円を超える治療費がかかっていました。
りゅうが辛い治療に耐えている一方で、「いつまでお金が続くのか……」という重苦しい不安な気持ちに襲われていました。
毎日、万札が飛んでいく恐怖。
この怖さを味わったときです。ペット保険の必要性を実感したのは。
ペット保険が必要ない人
我が家のような庶民とは違って、いくらでもポーンとまとまったお金を出すことができるご家庭なら、ペット保険は必要ないでしょうね。資産があり余っていて、急に高額の治療費を請求されても痛くも痒くもないのなら。
「とてもじゃないけど、そんな余裕はないなぁ」と思った方は、愛犬が元気なうちに、ペット保険の加入を検討してみたほうがいいかもしれません。
りゅうのように、あちこちに病気が出てから保険のことを考えても、時すでに遅しです。
愛犬や愛猫が重い病気にかかったとき、大きな怪我をしたとき、他人や他の動物に怪我をさせてしまったとき。不意に多額の出費が必要になります。「お金が足りない!」といって泣くようなことになりませんように。
トイプードルなどの小型犬を飼っている方は、こちらの記事も参考にしてください。