ミニピンがくれたトイプードルとのご縁

虹の橋に旅立ったミニピンのりゅうがトイプードルのクッキーちゃんとのご縁をつないでくれました。

知らないと後悔する【小型犬のペット保険】を選ぶときに必ずチェックすべきこと

ペット保険を提供している会社は、現時点で14社あります。14社もあると、どの保険会社が最適なのか、比較するのが大変です。

よくあるのが、保険料の安さで選んでしまうことです。もちろん、保険料が払い続けられるくらいの安さであることは重要です。でも、もっと重視すべきことがあるのです。

愛犬の種類によって適したペット保険が違ってくるのですが、小型犬を飼っている場合、必ずチェックすべき項目があります。この点を知らずに契約してしまうと、後悔するハメになりかねません。

トイプードル、チワワ、ポメラニアン、パピヨン、ヨークシャテリアなど小型犬の飼い主さんは、愛犬の保険を検討する際にぜひ参考にしてください。

お座りしているトイプードル

ペット保険の補償内容をチェック

ペット保険を選ぶときに重要なのが、補償内容です。補償内容は保険会社によって異なります。

トイプードルやチワワといった身体の小さい犬が発症しやすい症状があります。小型犬に多い症状が補償内容に入っているかどうかを確認することがとても重要です。

小型犬に多い膝頭骨脱臼(パテラ)

膝頭骨脱臼という症状があります。専門用語でパテラといいます。

膝頭骨というのは、膝のお皿のことです。膝頭骨脱臼とは、文字どおり、膝のお皿が脱臼すること。つまり、膝のお皿が溝から外れて正常な位置からずれてしまうのですね。

小型犬は膝頭骨脱臼の症状が出る可能性が高いです。

トイプードルは膝がゆるい子犬が多い

膝頭骨脱臼には4段階のグレードがあります。一番症状が軽いのがグレード1、最も重症なのがグレード4です。

ペットショップで販売されているワンコたち。ケージの中からこちらをじっと見ている愛くるしい表情のトイプードル。この子犬がすでに、膝頭骨脱臼のグレード1であるということも珍しくないんです。

良心的なペットショップなら、「この子はお膝が少しゆるいです」とか「パテラのグレード1です」といった説明をしてくれるはずですが、意図的に隠しているペットショップもあるのが困りものです。

ペット保険が適用されない

ペットショップのケージの中にいるワンコがすでに発症しているほど、よく見られる膝頭骨脱臼。

非常に多い症状であるにもかかわらず、適用外となっているペット保険があります。

トイプードルやチワワを飼っているのに、膝頭骨脱臼が適用外の保険を選んでしまったら……。「しまった!失敗した」と思う日がくるかもしれません。

後悔することがないように、ペット保険の補償内容にある「保険金をお支払いできない場合」という項目をしっかりと確認してください。

「保険金をお支払いできない場合」に膝頭骨脱臼の文字がなくても、加入前に保険金支払いの対象となるのかどうかを電話で確認しておくことをおすすめします。

先天性か後天性か

保険金の支払い対象とならない例として、先天性の異常や疾患があります。先天性というのは生まれつきということです。

犬の保険に入るときに留意しておかなければいけないのが、この先天性の異常です。ペット保険に加入するより前に明らかになっていた先天性の異常は、保険適用外となります。

これに対して、後天性の異常というのは、生まれつきのものではなく、何かの拍子に異常が出た場合を指します。例えば、遊んでいるときに転んで膝をひどく打った。あるいは、階段から落ちて膝がおかしくなったというケースです。

判断が難しい

膝頭骨脱臼は、先天性か後天性かの判断が難しい疾患です。この点が、保険を適用するときに少々厄介なんですね。

転んだとか高いところから落ちたという明らかな事故の直後なら、後天性だと判断できます。ところが、特に何も起こっていないときに、飼い主さんが愛犬の足がおかしいことに気づくケースもよくあります。

「数日前から足が1本、地面から浮いているような気がする」とか、「時々、びっこをひくようになった」、「まるでスキップしているような変な歩き方をしている」という風に。

膝頭骨脱臼が補償対象となっているペット保険

膝頭骨脱臼の治療費が補償対象になっているペット保険を見ていきます。

ペット&ファミリー

ペット&ファミリーでは、膝頭骨脱臼は「保険金を条件付きでお支払いできる治療費」の項目に記載されています。

股関節脱臼・膝関節脱臼・膝頭骨脱臼(亜脱臼を含む)の治療費

ご加入後に発症した傷病であり(先天性を含む)、その治療費として実施した場合

ペット&ファミリーのペット保険に加入した後に症状が出た場合は、保険金の支払いを受けることができます。(先天性を含む)という表現がありますので、たとえ先天性であっても、発症したのがペット保険に加入した後ならば、保険金を支払ってもらえるということになります。

さらに、このような記載もありました。

病院の診断内容と一般獣医学情報等により総合的に保険金支払の可否を判断いたします。

PS保険

PS保険では、次のように記載されています。

膝蓋骨脱臼※・椎間板ヘルニア※・ガンによる治療費用も対象となります。

※ただし、遺伝性疾患の場合や、補償開始(保険期間の初日)より前に獣医師により既に発見されている先天性異常、または既に発症している場合は補償の対象となりません。

アイペット

次に、多くの動物病院が取り扱っているアイペットです。「補償対象となる疾患の例」という項目に下記のような記載があります。

疾患名 骨格系疾患 

症例  膝蓋骨脱臼(パテラ)

アイペットでは、グレード1からグレード4まで、先天性でも後天性でも補償対象となります。

ただし、補償開始後に「膝蓋骨脱臼ですね」と獣医さんに診断されて、症状が明らかになった場合に限ります。

早めに加入を

「膝蓋骨脱臼です」と獣医さんに診断されてから慌てて保険に加入しても、保険金は支払われません。治療費は全額負担になってしまいます。

この点は、ペット&ファミリー、PS保険、アイペットのいずれにもハッキリと記載されています。

小型犬の飼い主さんは、愛犬の膝に異常が見つかる前にペット保険の加入を検討しておいてください。特に、ピョーンピョンとジャンプするのが好きなワンコを飼っている方は要注意ですよ。