ミニピンがくれたトイプードルとのご縁

虹の橋に旅立ったミニピンのりゅうがトイプードルのクッキーちゃんとのご縁をつないでくれました。

鏡餅のみかんを狙うやんちゃなミニピンと鏡開きのおぜんざい

今日は1月11日。鏡開きの日です。

この季節になると、毎年思い出すことがあります。それは、亡き愛犬ミニチュアーピンシャーのりゅうのことです。

鏡餅とみかん

鏡開きといえば鏡餅ですが、鏡餅のてっぺんには橙(だいだい)を乗せますよね。これは、「代々家が栄えますように」という縁起物なんだそうですけれど、我が家では葉っぱがついているみかんを乗せてます。

年末になると、「葉みかん」という葉っぱつきのみかんが売り出されるので、忘れずに購入。

お正月の準備をするために鏡餅を飾り、葉みかんを乗せて仕上げます。ところが、「さぁ、これでヨシッ!」と思ってから数分もしないうちに、みかんがなくなってしまうのです。

葉みかんを乗せた鏡餅

「あれっ!?みかんがないぞ!どこいった?」とキョロキョロしていると、りゅうの姿が目に入るわけですよ。嬉しそうに尻尾をブンブン振っているりゅう。口にはみかんを咥えています。

動きが素早いミニピン

鏡餅のみかんを盗むのが大得意なりゅう。もうね、毎年やられてました。

初めてりゅうが葉みかんを咥えているのを見たときは、「あっ!!!」と大声を出して驚き、その後は爆笑でした。

ミニピンを飼っている方はよくご存知でしょうけれど、悪知恵がはたらきますよねぇ。

そして、動きの素早いこと。

鏡餅を準備しているときからすでに狙っていたのは間違いないです。虎視眈々とね。みかんがお餅の上に乗せられるときをじっと待ち、目を離した瞬間にダッシュしてかっさらうという早業。

でね、獲得したみかんをどうするかというと、ポーンと放り投げておちょくってくれるんですわ。「ほれほれ、取ってみろ~」とでもいっているかのような顔して。決して食べるわけではないのね。

ここで、「こらぁ!」と怒ったり、追いかけたりしようものなら、まさにりゅうの思うつぼ。「ウヒヒヒヒ」とりゅうがニヤつくことになります。してやったりとね。

なので、わざと知らん顔をするんです。「ふ~ん、そんな歯形のついたみかんなんか、いらんもんね」って。無視していると、りゅうはつまらなくなって、みかんを床に転がしたままどこかに行ってしまいます。

どうも、人が怒るようなことをするのが好きみたいでした。何か悪さをして、「あーっ!!」と叫ぶと喜んでましたねぇ。短い尻尾がものすごい速さで左右に動いてました。

まったく……。いたずら大好きなワンコだったなぁ。

毎年、「りゅう、また、みかん取りにくるで~気ぃつけてや」と話しながら鏡餅を飾っていたものです。ですが、りゅうが虹の橋に行ってしまってからは、そんな会話もなくなってしまって寂しい限りです。

プラスティックの橙(だいだい)

鏡餅はいつも生協で購入しているのですが、今年はなぜか、プラスチックの橙(だいだい)がついていました。こんなのです。ミニピンの置物の側に飾ってみましたよ。

ミニピンの置物とプラスチックの橙

う~ん、やっぱりちょっと安っぽいですか?

でもまぁ、お餅自体がプラスチックの容器に入っているのだから、橙もプラスチックでちょうどいいのかな。味気ない感じは否めませんけれど。

まさかプラスチックの橙がついているとは思わずに、葉みかんを用意していたので、今年はいつもどおりに飾りました。この記事の最初に載せた写真がそうです。

ミニピンの置物とプラスチックの橙を眺めながら、元気だったりゅうのことを考えていました。「いたずらばっかりしてたけど、楽しかったなぁ。あのやんちゃ坊主がいなくなって、寂しいね……」と。

鏡開き

さて、今日は鏡開きだったので、我が家ではぜんざいにしました。

鏡開きの日につくったぜんざい

というか、鏡開きの日はぜんざいをつくるものだと思い込んでいたんですけど、そうでもないんですか?

鏡餅の食べ方

ぜんざいではなくて、おしるこにするという家庭があるのは知っていました。

今年初めて、お餅をあられにするという話を耳にして、ビックリしています。あられにするなんてスゴイなぁ、大変そう……。あられにするなら、お餅をかなり細かくしないといけないし、油で揚げるんですよね。

手間がかかりそうですが、手づくりのあられは子供たちも喜んでくれそうですね。いろんな味のをつくったりするのかな。

鏡餅のカビ

今のようにプラスチックの容器に入った真空パックのお餅が登場する前は、鏡開きの日は一苦労だったはず。

年末から飾ってあるお餅は乾燥してカチカチになってしまっているので、小さく切るのは大変な作業なんですよね。

しかも、緑色のカビが生えてたりしてね。カビの生えたところは削り取って食べるんですけど、食べたことありますか? カビの生えたお餅。

私は一度だけ食べたことがありますけど、はっきり言ってマズイです。カビをしっかり削り取ったつもりでも、カビ臭さが残ってしまうんですねぇ。「マズイ。カビ臭い。こうまでして、食べなければいけないものなのか」と思った記憶があります。昔の人は、みんな「こんなものだ」と思いながら食べていたのでしょうか。

カビの生えたお餅の味を知っているだけに、真空パックのありがたさがよくわかります。いつでもおいしいお餅を口にすることができるんですものね。

でもね、臼と杵を使ってついたお餅は、真空パックのものとはまた一味違うんですよ。なんかこう、重みがあるというのかな。食べ応えがあるというか。何かが違うんです。

年末の町内会での餅つき大会でもらったお餅も近所の方にいただいた田舎でつくったお餅も、どちらも美味でした。

明日もぜんざいをいただきます。