【絶対失敗しない】アジサイの選定方法
梅雨が明ける頃、美しく咲いていたアジサイの花の盛りも終わります。
アジサイは、花が終わると剪定しますが、やり方を間違えると「花が咲かな~い……」という悲しい結果になることも。私の叔父が、「また、咲かへんかった」とよく言っています。
葉っぱはイキイキとしているのに、花がまったく見られないなんてことにならないように、絶対に失敗しない剪定方法をご説明しますね。
下の写真をご覧ください。これは、「隅田の花火」という風流な名前のアジサイです。ガクアジサイの一種です。
この「隅田の花火」は、2009年の4月に6号鉢に植えられているものを購入しました。2015年の初夏にも、このように花をたくさんつけてくれました。この7年間、花が咲かなかった年は一度もありません。
購入してからずっと、鉢植えで育てています。
失敗しない剪定のやり方は、意外と簡単なんですよ。
失敗しないアジサイの剪定方法
アジサイの剪定で失敗しないために重要なポイントが1つだけあります。これをしっかりと覚えておいてください。
まず、アジサイの株全体をよ~く観察してみてください。花がついている枝と花がついていない枝があるはずです。
毎年、きれいな花を咲かせるためには、花が咲いた枝だけを切るということを覚えておいてください。
つまり、はさみを入れていいのは花がついた枝だけ。花がつかなかった枝は切らない。
ということです。これさえ間違えなければ、絶対に失敗することはありません。
具体的な剪定の仕方
花が咲いた枝のみを切ればいいのはわかったけれど、「いつ頃切るの?どれくらいまで切ればいいの?」と迷ってしまう方もいらっしゃると思います。
剪定する時期と具体的な方法について見ていきますね。
時期
まずは時期から。アジサイの枝を切るのは、花が咲き終わった頃です。下の写真のように、「そろそろ花も終わりだなぁ」という感じになった頃がちょうどいい時期です。
昨日、隣のおっちゃんが、地植えのアジサイをバッサリ剪定していました。おっちゃんが育てているのは、昔からよく見かけるおなじみのアジサイです。ブルーやピンクのまあるい花が咲く種類ですね。
地植えにしているので、かなり大株になっていて立派なものです。花盛りの頃は、とっても見ごたえがあります。
咲き誇っていたアジサイも咲き終わって、茶色くなっている部分が目立ってきていました。
アジサイの種類や地域によっても異なるのですが、7月中に剪定を終えると失敗せずにすみます。
剪定する長さ
花が咲き終わった後、1回だけ剪定する方法と2回剪定する方法とがあります。私は両方試したことがありますが、どちらもうまくいきました。
順番に説明しますね。
1回だけ剪定する
1回だけ切る場合は、花が咲き終わったら、すぐに剪定を行います。この場合、かなり長めに切っても大丈夫です。
たとえば、こんな風に。
切り花にして花瓶に生けておけるくらいの長さで切りました。
「隅田の花火」はガクアジサイなので、白い花のように見えるのはガクなんですね。中央部分の細かいのが花になります。ガクが落ちても花は結構長い期間持つので、切り花としてはかなり使い勝手かいいんですよ。
1回だけ剪定する場合は、花が咲いていた枝と花が咲かなかった枝との境目で切ると、うまくいきます。
2回剪定する
2回切る場合は、花が咲き終わった後と秋になった頃に切ります。
1回目の剪定は、花のすぐ下にある葉っぱを上から数えて2枚から4枚くらいの長さでカットします。切り花にするには、ちょっと短い長さですね。
秋になる頃には、最初に切った部分から茎が二股に分かれて伸びているはずです。この伸びた茎の直ぐ下で切ります。新たに伸びた部分だけを切るということです。
この方法だと、「切りすぎちゃった!!」ということが絶対にないので、確実に花を咲かせることができます。
ですが、枝の長さが長めになりますので、株を小さく仕立てたい場合には不向きです。
アジサイを剪定して小さくしたい
鉢植えで育てている場合は、株が大きくなりすぎると困ることがありますよね。大きな鉢を置くスペースがなかったりして。
「ちょっと大きく育ちすぎたから、小さくしたいなぁ」というときは、バッサリと大胆に剪定することもできます。
切る時期が遅くなってしまうと、次の年に花が咲かない……ということもあり得るのですが、花が終わってから直ぐに切れば、まず大丈夫です。
先に書いた隣のおっちゃんも、株元近くでバッサリ切っていました。