ミニピンがくれたトイプードルとのご縁

虹の橋に旅立ったミニピンのりゅうがトイプードルのクッキーちゃんとのご縁をつないでくれました。

市営の火葬場で荼毘にふされた柴犬のすばるちゃん・・・さよならね

ショックなことがありました。

認知症を発症していた黒い柴犬のすばるちゃん。

時々、私の家の側を通る飼い主さんの声が聞こえていたので、てっきり、「頑張って、お散歩してるんだな」と思っていたんです。

でも違っていました。

目はほとんど見えなくなり、耳も聞こえなくなり、痴呆の症状にも苦しみながら一生懸命に生きていたすばるちゃん。

すでに、なってこの世にいなくいたのです……。

ペットのお墓の前で手を合わせている女性

市営のペット専用火葬場

柴犬のすばるちゃんは、静かに息を引き取りました。

火葬は、市営火葬場で行ったそうです。

私が住んでいる市の環境衛生センターでは、ペットの遺体を火葬することができるんです。環境衛生センターというのは、ゴミ処理場のことです。

最初、ゴミ処理状でペットの火葬をしていると聞いたときは、「え!?ゴミと一緒にペットを燃やすの???」と仰天してしまったのですが、そういうことではありません。

ゴミとは別に、犬や猫など、飼っていた動物の遺体を荼毘にふすことができる設備があるんです。

黒柴のすばるちゃんも、ここで遺骨になりました。

動物霊園との違い

動物霊園と市営のペット用火葬場とでは、いくつか違う点があります。

  • 花しか入れることができない
  • 僧侶による読経はない
  • 遺骨を納める容器は持参しなければならない
  • 送迎はない
  • 料金が安い

ペットと一緒に火葬できるのはお花だけです。動物霊園では、ぬいぐるみやお洋服、おやつなんかも入れることができます。

ゴミ処理場なので、もちろん、お坊さまはいらっしゃいません。読経して供養することはできないんですね。

骨壷は動物霊園では購入することができますが、環境衛生センターには売っていません。前もって用意して持参する必要があります。お菓子の缶なんかでもいいみたいです。実際、家にあったお菓子の缶で代用している方を知っていますよ。

送迎のサービスはないので、ペットの遺体は自分で持ち込まなければなりません。小型犬なら自転車でも行けますけれど、中型犬や大型犬だと車がないと厳しいですね。

動物霊園と比べると、料金はかなり安く済みます。

料金

私の市にある環境衛生センターの場合、料金は次のとおりです。

処理手数料が1体につき1000円です。

収骨する場合は1体につき5000円になります。

遺骨を持ち帰らなくてもいいという場合は、1000円だけでいいわけです。

動物霊園の場合は、万単位でお金が飛んで行きます。できるだけ安く済ませたいなら、市の施設を利用するといいですね。

動物慰霊碑

環境衛生センターの敷地内に、動物慰霊碑があります。

動物慰霊碑は道路に面したところにつくられているので、センターがお休みの日でも、いつでもお参りすることができるんです。

このちょっとした配慮が嬉しいですよね。

犬を飼っていた方たちの中には、市営の火葬場を利用している人が割といらっしゃるみたいです。

犬を飼っていると、親しくなった飼い主さんたちと「どこの動物霊園にされたんですか?」という話をすることがあります。「うちは動物霊園じゃなくて、ゴミ処理場のところで……」というお話をちらほら耳にします。

保健所から救われた黒柴のすばるちゃん

すばるちゃんの遺骨は飼い主さんのお嬢さんが家に持って帰ったとのことでした。他の愛犬たちの遺骨と一緒に置いておくそうです。

黒柴のすばるちゃんは、元々はこのお嬢さんが連れてきた犬なんです。保健所で処分されそうになっていたワンコです。

運よく優しい人に救われて、すごく大事にしてもらって。16歳まで生きることができました。最後のほうは身体が辛かったと思うけど、幸せだったよね、すばるちゃん。

処分されそうになっていたとは思えないほど、優しい目をしたワンコでした。

しゃがんで目線を合わせて、「すばるちゃん」と呼びかけると、じっと私の顔を見つめてくれました。

寂しいです。

もう、二度と、あの子の姿を見ることができないのかと思うと。

トイプードルのクッキーちゃんのように、特になついてくれていたわけでもないのにね。

他にも私と同じような気持ちの人がいたみたいです。

すばるちゃんが亡くなったと聞いて、飼い主さんに「なんで、もっとはよ知らせてくれんかったん!」と言った人がいたそうです。

なんだか、わかります。この方の気持ち。

よその家のワンコだけど、なんとなく気にかかっているんですよね。「今日もお散歩してるかな。ご飯食べたかな」って。

ご飯といえば、すばるちゃん、最後はさつまいもだけ口にすることができていたんですって。好物だったんですね、さつまいも。

うちのりゅうもさつまいもが大好きでした。

愛犬を亡くしてすぐに新しい犬の世話を

すばるちゃんの飼い主さんですが、今はチワワの世話をされています。このチワワちゃんは、お嬢さんから「ちょっとだけ預かってて」と頼まれた子だそうで。

いつものように通りから声が聞こえていたのは、このチワワちゃんのお散歩をしていたからなんですって。私はてっきり、すばるちゃんが歩いているんだと思い込んでいたのですけれど。

新しい犬のお世話をしていると、愛犬を亡くした寂しさがまぎれるでしょうし、いいことなのかもしれませんね。

「チワワを返したら、旅行にも行きたい」とおっしゃっていたので、ペットロスの心配はなさそうかな。飼い主さん、思ったほど落ち込んではいないみたいなので、よかったです。

黒柴のすばるちゃんについては、この記事にも書いてあります。