ミニピンがくれたトイプードルとのご縁

虹の橋に旅立ったミニピンのりゅうがトイプードルのクッキーちゃんとのご縁をつないでくれました。

人懐っこいトイプードルのクッキーちゃんとの出会い

虹の橋に行ってしまったミニピンりゅうに供える花を育て始めた私。

最初は花の苗を買ってきて育てていたのですが、思い立って、種をまいてみることにしたんです。そうしたら、種まきのおもしろさに、すっかりはまってしまいました。

種から苗を育てて花を咲かせるというのは、かなり手間がかかります。苗や花の世話をするために、私は毎日、外に出て土をいじったり、水をやったりしていました。

生後5ヶ月のトイプードルとの出会い

夏の初めのある日のことです。

玄関のドアを開けて、外に出た瞬間。

「ハッ!」偶然、玄関の前にいた一匹の子犬とバッチリ目が合ったんです。

その子犬は、トイプードルでした。毛色はレッド

私と目が合うなり、そのトイプードルちゃんは、地面にコロンと転がったんです。お腹を見せてね。

「えっ?何、なに、どうしたん?」と思って近寄ってみると、起き上がってはコロンと転がるのを何度か繰り返しています。

そして、初めて会った私に飛びついて懐いてくれたんです。

「わぁ、かわいい。それにしても、なんて、人懐っこい犬なんだろう」と思って、驚いてしまいました。

私は犬好きではありますが、初めて出会った犬が、こんな風に全身で喜びを表現しながら懐いてくれたのは初めてのことです。

この人懐っこい子犬は、クッキーちゃんという名前でした。

生後7ヶ月のトイプードルのクッキーちゃん

毎日会いに来てくれるクッキーちゃん

それから、お天気が悪い日や飼い主さんの都合でお散歩ができない日を除いて、毎日、私に会いに来てくれるようになったんです。

家の周りの狭いスペースで花の世話に夢中になっているとき、何かの気配を感じてふっと後ろを見ると……。

クッキーちゃんが尻尾を左右にシャカシャカ振りながら、嬉しそうにこっちを見ているということがよくありました。

お散歩の帰りに寄ってくれて、私が抱っこしたりしながら、しばらく遊ぶんですね。

それはいいのですが、なかなか帰ろうとしないんですよ。

「そろそろ、お家に帰ってご飯を食べようか」と飼い主さんが言っても、地面にへばりついたまま動かなくなったり、ちょっと行っては、また私に飛びついてきたり。

こんなに名残惜しそうにしてくれたら、もうね、たまんないですよ~。メロメロになってしまいます。

途中まで一緒に走る

クッキーちゃんがなかなか帰ろうとしないので、途中まで、私も一緒に小走りしていました。

「それそれそれーっ!」とかなんとか言いながら私が走ると、ピョンピョンと飛び跳ねるようにして走り出します。そうしたら、私は「バイバーイ」と手を振って、お見送りするんです。

5ヶ月の頃のクッキーちゃんは、まだ一度もカットをしていなかったので、毛が伸び放題といった感じでした。おめめが毛で隠れていて。

右へ左へと飛び跳ねながら走っていく様子は、かわいらしいモップのようにも見えましたよ。

上の写真は、生後7ヶ月くらいのクッキーちゃんです。このときは、きれいにカットされていますね。目がオレンジ色になっちゃってますけれど。

私を探して家の周りを行ったり来たり

いくら懐いてくれているといっても、普通は、私が外に出ていなかったら、そのまま帰りますよね。

でも、クッキーちゃんは違うんです。私の姿が見えないときは、家の周りを行ったり来たりして探すんですって。

私がよく作業をしている垣根の間のスペースを見に行ったり、トレリスの間から覗いてみたり。最後にまた、玄関の前を確認して、「いないなぁ……」とわかったら、諦めて帰るそうです。

この話を飼い主さんに聞いたときは、じ~んときました。そんなに探してくれているなんて、嬉しすぎます。

それからは、私もクッキーちゃんが来るのを待つようになりました。やるべき作業が終わってからも、しばらくの間、家の外に出たままで。「来るかなぁ」と道路のほうを眺めながら。

飼い主さんはお仕事をしていらっしゃるので、決まった時間にお散歩に出てこれるわけではありません。来るか来ないかわからないんだけど、できる限り、外で待っているようにしていました。

30分から1時間の立ち話

しだいに、私と飼い主さんも親しくなっていきます。気心が知れるにつれて、いろんなお話をするようになりました。

大体、30分くらいは立ち話をしていましたねぇ。長いときは、1時間ほど。

その間ずっと、私がクッキーちゃんを抱いているので、近所の人たちの中には、私がトイプードルの飼い主だと勘違いしている人がいるくらいでした(笑)

時間が合わなくなる

夏から秋にかけては、ほぼ毎日、外に出て花の手入れをしていました。でも、冬になると、水やりをする回数が大幅に減ります。

それに、日が暮れるのが早くなるので、クッキーちゃんのお散歩の時間と私が外に出る時間とが合わなくなってしまったんですね。

クッキーちゃんがお散歩するのは日が暮れてから。私は日が暮れる前に作業を終えなければなりません。冬になると、トイプードルちゃんと会える日がかなり減ってしまいました。

会えない日がしばらく続いていた頃のことです。ある日、クッキーちゃんが意外な行動をとったんです……。

ここで一旦終えて、次回に続きます。

追記

続きを書きました。どうぞご覧下さい。