ミニピンりゅうの首輪に鈴をつけていた理由と鈴の音色
我が家で飼っていたミニピンのりゅうは、お散歩のときだけでなく、家の中にいるときもずっと首輪をしていました。
しかも、その首輪には必ず鈴をつけていたんです。
「なぜ、犬の首に鈴をつけてたの?」「猫ならわかるけど……」というお声が聞こえてきそうです。実際、首に鈴をつけているワンコは近所でも見かけたことがありません。
なぜ、ミニピンの首輪に鈴をつけるようになったのかをお話しますね。
犬や猫の首に鈴をつけることについては反対のご意見もあるようです。最後のほうで、そのことについても触れてみます。
まずは、ミニピンりゅうの写真をごらんください。
抹茶色をごく淡くしたような色合いの首輪に金色の鈴をつけています。鈴は背中のほうに回っちゃってますけど。
お散歩から帰ってきて、玄関前でくつろいでいる様子です。
ミニピンの首輪に鈴をつける
ミニチュアピンシャーのりゅうが初めて我が家にやってきたとき、その小ささに驚きました。その前に飼っていたのが中型犬だったので、「これは、勝手が違うぞ」という感じでした。
あまりの小ささに踏みそうになる
幼少期のりゅうは、とってもちっちゃくて、ちょこまかと家中を歩き回っていました。寂しがりやさんだったりゅうは、人間の後をついて回ることもよくあったんです。
足音も立てずに側にきていたりゅうに気づかず、思わず踏みそうになってしまったことが何度かあったんですね。「これは危険やなぁ……間違って踏みつけてしまったら、大怪我になるかも」と思っていました。
家の中で行方不明になったりゅう
自由に家の中を動き回っていたりゅうなのですが、ある日、大変なことが起こりました。どこを探しても、りゅうの姿が見えないのです!
「まさか、窓から落ちたのか?」などと、恐ろしい映像が目に浮かびます。真っ青になって探しながら、「りゅうっ!りゅうーっ!!」と叫んでいました。
2回の窓を全部確かめ、ベランダも確認し、各部屋を見て回ってもりゅうはいない。
半泣き状態のときに目に留まったのが、脱衣場でした。当時、りゅうがお風呂場に勝手に入らないように、柵をしてたんですね。お風呂マットで。あ、お風呂マットって、浴室の床に敷くものです。割りと軽い素材でできているものでした。
その柵をね、簡単にすり抜けちゃってたんです。で、私が発見したとき、りゅうはキョトンとした顔でこちらを見上げていました。
「何?ずっとここにいたけど?」とでも言っていそうな顔で。
「それやったら、返事してよ~大声で呼んでたのに……」と思いつつ、りゅうが無事で心底ほっとしました。
しかし、なんでお風呂嫌いの子が浴室にいるんだ(笑)
この一件があってから、母と相談して、首輪に鈴をつけることにしたんです。
いろいろな種類の首輪
りゅうの首輪ですが、幼少期は猫用の首輪がちょうどいい大きさでした。猫の首輪には、最初から鈴がついているものが多かったので、好都合でもありました。
せいちょうするにつれて、首周りも大きくなってきたので、犬用の首輪に自分で鈴をつけるようになりました。
結構、たくさんの種類を持ってましたよ。例えば、こんなの。黄色い首輪をしているです。最初の写真と同じように、背中のところに鈴が回っちゃってます。
こちらは、大好きなおもちゃの「ケム子ちゃん」と一緒でご機嫌さんのりゅうです。真っ赤な首輪に赤い鈴でコーディネートしておりますよ。
そして、ある年のお誕生日はこんな感じ。
茶色の柔らかい皮の首輪に金色の鈴です。何枚も写真を撮られて、不機嫌な様子です。結構、怒ってますよ、これ。
他にも、ブルーのや柄の入ったものも持っていたんですけど、この茶色の皮のが一番似あってたんじゃないかな。
ミニピンのブラックタンには、割りと渋めの色が似合うように感じます。
音色で様子がわかる
眠っているりゅうが目を覚まして首を上げると、シャランと一度だけ、きれいな音が鳴ります。「あ、起きたんだな」とわかります。
「ご飯、ちゃんとつくってる?」とキッチンを覗きにくるときは、ほとんど音が鳴らずに、たまにリンと小さな音が聞こえてきます。
そして何かいたずらや悪いことをしたとき。これがね、リリリリリンとせわしない音が鳴るんですよ。怒られることをしてるってちゃんとわかってるんですね、りゅうは。チャチャチャチャチャッと早足で歩いて、座布団の上に座り、知らん顔をするんです。「な~んにもしてまへ~ん」って感じですましてました。
こんな風に、我が家では愛犬の首輪に鈴をつけていたんですけど、これについては賛否両論あるみたいです。
犬や猫のストレスになるのか
飼い犬や飼い猫の首に鈴をつけるというのは、犬や猫にストレスを与えていることになるからやめたほうがいいというご意見があります。
動くたびに鈴が鳴るなんて、耳のいい動物にとってはストレスそのものだという言い分も理解できます。
愛犬の反応
実際はどうなのかな。りゅうに聞いてみないとわからないことですけれど。りゅうが鈴に対して、どんな反応を示していたかを書いておきますね。
新しい首輪を買ってくると、別に購入しておいた鈴をつけるんですね。それから、りゅうに「新しいの買ってきたよ~」って声をかけるんです。
すると、りゅうはものすごく尻尾を振って喜ぶんですよ。新しいのにつけかえてあげると、得意げに背筋を伸ばしていました。短い尻尾を左右にブンブン振りながら。
うちのりゅうは、嫌なことは嫌だとハッキリ態度に出す犬でした。顔にもすぐに出ますしね。お風呂嫌いのりゅうは、「あっ、お風呂に入れられる!」と察知すると、全力で逃げてましたから。
鈴が嫌だったのなら、どうにかして首輪を外そうとすると思うんですけど、そういうことをする姿は一度も見たことがないんです。ほんとに嫌なら、尻尾を振って喜んだりしないでしょうし、おとなしく首輪をつけさせてもくれないだろうと思うんですよねぇ。
なので、すべての犬や猫たちがストレスに感じるとは、言い切れないんじゃないかなぁ。
我が家は車の通りが多い道路沿いに建っているので、振動と騒音がひどいんです。人間でもストレスに感じるような環境で、りゅうは14年も暮らしました。
すぐ近くで雷が落ちてもグーグー寝ている犬でしたし、雑音や騒音には強いのかもしれません。
鈴の音がストレスになるかどうかは、ワンコの性格や環境にもよるのではないでしょうか。
最後の鈴
老犬のりゅうは、寝ていることが多くなりました。
去勢手術をしてから、かなり太ってしまっていたこともあり、首周りはラクにしてあげたいと思って、皮の紐を首飾りのようにかけていました。
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ちょうどいいタイミングで2つの水晶とシトリンが連なったアクセサリーをいただいたので、「りゅうを守ってくれますように」という願いを込めて一緒につけていたんです。
老犬のりゅうが身につけていた水晶のお守りと金色の鈴は、今もりゅうと一緒です。チリンというあのきれいな音が鳴ることは、もう二度とありませんけれど。