ミニピンがくれたトイプードルとのご縁

虹の橋に旅立ったミニピンのりゅうがトイプードルのクッキーちゃんとのご縁をつないでくれました。

愛犬が死んだら喪中はがきを出しますか?私はこうしました

いつも側にいた愛犬を亡くした哀しみというのは、経験した人にしかわからないものです。家族の一員であった大事な大事な愛犬

人が亡くなったのと同じくらい、いえ、それ以上に悲しくて。なかなか通常の生活に戻ることができなくなってしまうこともありますよね。

気分は思いっきり喪中です。

とはいっても、喪中はがきを出してもいいものでしょうか?

これね、私はずい分悩みました。他の人はどうしているのだろうと思って、いろいろ調べてみたりもしたんです。

結局、大多数の人の意見では、「喪中はがきは出すべきではない」というものでした。あなたなら、どうしますか?

喪中はがき

愛犬が死んだら喪中はがきを出してもいいのか

愛犬家にとっては、犬も家族と同じ大切な存在です。でも、世間一般ではそうは思ってもらえないんですよね。

いくら気分は喪中だといっても、やはり、喪中はがきを出すことは理解してもらえそうにはありません。

愛犬家の方たちも、「喪中はがきはやりすぎだ」という意見の方が多くいらっしゃいました。

確かにね、「○月○日に、愛犬りゅうが永眠いたしました」なんて書かれたはがきをもらったら、「はぁ?」って思われてしまうのでしょうね、普通は。

普通に年賀状を出す

ミニチュアピンシャーのりゅうが亡くなったのは夏の終わりのことでした。その年の年末に出す年賀状ですけれど、母は普通に用意していました。

心の中ではまだ悲しんでいたと思います。なんといっても、りゅうは母に一番なついていましたから。夜も一緒のお布団で寝ていましたし。母はりゅうの死語3年が過ぎても、いまだに遺骨を手放せないくらいなんです。

それでも、例年と変わらず、年賀状を出しました。これが常識的な行動なのでしょう。

でもね、私はこういう風にはできなかったんです。

寒中見舞いのはがきを出す

「あけましておめでとうございます」

私はどうしても、新年を祝う気持ちにはなれませんでした。自分の気持ちにウソをついてまで、年賀状を出したいとは思わなかったので、りゅうが亡くなった年は年賀状の準備をしませんでした。

その代わり、年が明けてから、寒中見舞いのはがきを出したんです。

親しい人宛てには、そのはがきに素直な気持ちを書きました。りゅうが死んで、年賀状を書く気持ちになれなかったこと。ようやく、りゅうに「ありがとう」と笑っていえるようになったことなんかをつらつらと書きました。

ほぼ義理でやり取りしている方には、詳しいことは書かずに、ごあいさつをしたためて。

私の場合は、個人的におつき合いがあった人たちとしか年賀状のやり取りをしていないので、こんな形で自由にさせてもらいました。でも、ビジネス関連のお相手に出すなら、やはり、普通に年賀状を出すべきだとは思います。

寒中見舞いの返事

私が出した寒中見舞いに対して、とっても温かい言葉をつづってくれた友人が数人いました。はがき一面にびっしり書いてくれて。

「あぁ、わかってくれる人はわかってくれるんだな」と、幸せな気持ちになったことを覚えています。

形式的な文章じゃなくてね、心のこもった言葉には、人の気持ちを癒やすパワーがあります。

愛犬の死と祝い事

実は、りゅうが虹の橋に旅立った年の12月に、お祝い事があったんです。祖母の米寿のお祝いでした。

叔父から、「おばあちゃんが米寿なので、みんなで集まってお食事をする」という連絡が入ったんですね。正直、「え……」という気持ちでした。りゅうが生きていたら、もちろん喜んでお祝いするんですけど、なんせ、どっぷり喪中でしたから……。

せめて、年末までは、りゅうのことを偲びながら、静かに過ごしたいというのが本音でした。

だけど、そうはいきません。米寿を迎える祖母を祝うために親戚が集まるのです。犬のために参加しないなどと、口にできる雰囲気ではありません。

なので、哀しみをこらえて、行ってきましたよ。ちゃんと着物を着てね。祖母は着物が好きな人なので、私が和装すると喜んでくれるんです。

でね、このとき思ったことがあるんです。「喪に服したい気持ちというのは理解してもらえないものなんだなぁ……」って。親戚のみなさん、りゅうが家族の中心的な存在だったというのはわかっているはずなんですけどね。

そういうものです。

人と犬とは違う。これが普通の感覚なのでしょうね。