災害に備えて猫にもハーネスを!【置き去り】にされた1匹のニャンコ・・・
201510月12日更新
災害で家の中に猫が置き去りにされたというニュースを目にしました。胸がつまる思いです……。
2015年9月10日、常総市で鬼怒川の堤防が決壊しました。洪水で辺り一面濁流に飲み込まれた災害現場。
自宅の屋根に上って救助を待っていたご夫婦と2匹の柴犬がいました。自衛隊のヘリコプターがその屋根の上に来るまでには、かなりの時間がかかっていたものの、2人と2匹は無事に救助されたのでした。
この映像はテレビで中継されていたので、注目していた人は大勢いたはずです。犬も一緒に救助されたことを確認して、胸をなで下ろし、感動した人がたくさんいました。
でも、その影で、悲しいできごとが起こっていたのです。
置き去りにされた猫
洪水のすさまじさに身動きがとれなくなった男子高校生が自宅の2階で救助を待っていました。1匹の飼い猫と一緒に。
食べるものがなく、断水のために水すら飲むことができないまま、2晩も耐えたのです。停電で真っ暗の中、寄り添って助けを待つ青年と愛猫。
12日になって、自衛隊が青年に気づき、救助活動を始めたのですが……。その自衛官さん、「猫は連れて行けない」と言ったとか。
「なんでなん?」
柴犬みたいな中型犬を2匹もヘリに乗せたのに、なぜ1匹の猫を助けることができなかったの?
「犬はいいけど、猫はダメ」って、「男は助けるけど女は助けない」っていうのと同じくらい理不尽なことに思えます。
自衛官の判断
今回の救助活動を見ていて、自衛隊という組織のルールがどうなっているのか知りたくなりました。
ペットの救助について、明確な規則があるのでしょうか。それとも、個々の自衛官の判断によるものなのでしょうか。
もしかして、2匹の柴犬がヘリに乗せてもらえたのは、テレビで生中継されていたからなのかしらね。全国でたくさんの人が見守る中、犬を置いていくと、非難の声があちこちから上がるのが目に見えているから?
それとも、中継は関係なくて、猫は犬のようにリードでつないでおくことができないからダメだと判断したのか。
救助にやって来た自衛官さんが愛猫家だったらどうだったのだろう。
などと、いろいろ考え込んでしまいます。
自衛隊に連絡してみました
どうにもモヤモヤして落ち着かないので、思い切って自衛隊のサイトからメールで連絡してみました。
まず、2匹の犬を救ってくださったことへの感動と感謝の気持ちをお伝えしてから、次のような内容の質問を記載しました。
- 犬はヘリに乗せたのに、猫はヘリに乗せてもらえなかったのはどうしてなのか。
- リードやハーネスをつけていれば、猫も救助してもらえるのかどうか。
お返事はいただけないかもしれませんけれど……。もしも返答があれば、またこの記事で報告しますね。
追記
2015年10月12日現在、自衛隊からのお返事はありません。
メールで質問したのが9月22日なので、もう、返信は期待できないでしょう。私が送ったメールをまだ読んでいないとしたら、あまりにも仕事遅すぎですものね。
答える価値のない質問だとして、無視されてしまったということなのでしょうね。
なんだかなぁ……。正直、ガッカリしました。「猫は見捨てろ」ということなのでしょうか?
愛猫家のみなさま、どう思われますか。
災害に備えて猫にもハーネスを
今回の件で思ったのですが、犬だけでなく、猫にもハーネスを用意しておいたほうがいいですね。
リードとハーネスがあれば、避難所で過ごすときに、他の人たちの迷惑にならないようつないでおけます。ヘリに乗らないといけないようなケースでも、ハーネスをつけていたら、一緒に乗せてもらえるよう交渉できたかもしれないですし。
小型犬用のハーネスで代用することもできますけれど、猫ちゃん用につくられたハーネスも市販されていますよ。
私は目にしたことがないんですけど、うちのご近所さんに、ハーネスとリードをつけて、猫を散歩させている人がいるみたいです。
猫の防災グッズ
愛犬家のみなさんと同じように、愛猫家の方も、災害で避難しなければならないときの準備をしっかりしておかないといけません。
愛猫のために用意しておきたい防災グッズのリストを記載します。
- キャットフード
- 水
- 携帯用の折りたたみ式の器
- 薬
- 応急手当用品
- ペットシーツ
- 猫砂
- トイレットペーパーやウェットティッシュ
- ビニール袋
- 防寒具
- リードとハーネス
- キャリーバッグやケージ
UNIHABITAT (ユニハビタット)にゃんガルーパーカー
番外編として、防災グッズに加えておくと役に立ちそうなものをご紹介します。
UNIHABITAT(ユニハビタット)にゃんガルパーカーです。なんともユニークな名前がついていますが、このパーカー、とってもおもしろいんです。
お腹の部分が大きなポケットになっていて、そこにスッポリと猫を入れて抱っこすることができるんですねぇ。
そして、パーカーの紐が猫じゃらしになっているというステキなデザイン。しかも、フードは猫耳ですよ。袖の部分には肉球も。
救助を待っているときや、避難所で待機しなければならないときなどに活躍してくれそうな上着です。
抱っこしていると、猫も飼い主さんも心が落ち着きますし、くっついていると、お互いの体温で温まることもできます。これから気温が下がっていくことですし、避難袋にいれておくと助けられることがあるかもしれません。
猫用のRESCUE(レスキュー)ペットステッカー
災害時に役立つRESCUE(レスキュー)ペットステッカー【犬を助けてください!】
という記事で、犬用のペットステッカーをご紹介しました。
猫ちゃん向けには、三毛猫やアメリカンショートヘアのイラストのステッカーがあります。
「家の中にいる猫を救助してください」というメッセージを伝えることができるステッカーです。