飼い主ではない他人になつくトイプードルちゃん
この記事は、前の記事の続きになっています。お時間のある方は、こちらの記事を先に読んでくださいね。
私が庭仕事をする時間とトイプードルのクッキーちゃんがお散歩をする時間が合わなくなってしまい、会えない日々が続いていました。
そんなある日のことです。クッキーちゃんは、意外な行動をとったのです。
いつもと違う意外な行動
いつものように、家の周りをあちこち移動しながら、私がいないことを確認したクッキーちゃん。
「今日もいないなぁ……」という感じで、一旦、私の家から離れたんですって。ところが、ずい分先まで行ったところで、急に逆方向に走り出して、また、私の家の前まで戻ってきたそうなんです!
そして、玄関の前でお座りをして、動かなくなってしまったんです。
それから、お座りをしたまま、飼い主さんの顔をすがるような目で見上げていたそうなんですよ……。どうしたことでしょう。
それでね、困った飼い主さんは、「ピンポーン」とインターホンを鳴らしました。
ドアを開けてみると、クッキーちゃんが!!!
「すみません……座り込んでしまって、どうしても動こうとしなくて……」と恐縮しておられました。
地面に匂いが残っていた?
その日は、花に水をやっているときに近所の方が通りがかって、しばらく話し込んでいたんですね。お花の話やパソコンの話などして。
私が家に入ってすぐ後に、クッキーちゃんが来たみたいで。「まだ、匂いが地面に残っていたから、諦めきれずに走って戻ってきたのかも」と、飼い主さんがおっしゃっていました。
他人の私に、ここまでなつくというのは、いったいどういうことなのでしょうか。
トイプードルが他人になつく理由
トイプードルのクッキーちゃんが、これほどなついてくれる理由がまったくわからないのです。
一度でも、おやつをあげたとか、おもちゃを渡したとか、そういうことがあるのならばわかります。でも、何もあげたことはないんですよね。
お散歩のときに、最初に目が合った人だからでしょうか……?
それ以外に、思い当たることは何もなくて。
亡くなった愛犬の生まれ変わり
私を見つけたときのクッキーちゃんの喜びようがね、大袈裟というか、激しいんです。
ピョーンと飛びついて、頭のほうに上ってくるような勢いで。そして、生きのいい魚のようにピチピチとはねるように動くんです。
信号待ちで止まっている車の中にいる方が、この様子を見て爆笑していました。
近所の方には、「まるで、恋人に会いにきたみたいやなぁ」と言われるし。
異様なほどになつくので、「まさか、亡くなった愛犬の生まれ変わりでは……」と思ってしまったくらいです。
ミニピンりゅうの得意技だったハイタッチを試みる
まさかとは思いつつ、クッキーちゃんに会ったときに、ハイタッチをしてみました。ミニピンのりゅうは、ハイタッチをする犬だったんです。軽い気持ちで教えてみたら、すぐにできるようになりました。
もしも、りゅうの魂?が入っているとしたら、ハイタッチをしてくれるのではないかと思って。
りゅうにしていたように、「ターッチ!」と言いながら、手を上げてみたところ、クッキーちゃんは「何やってんの?」という感じで、キョトンとしていました(笑)
そりゃまぁ、そうですよね。
どうやら、亡き愛犬の生まれ変わりではなさそうです。
母にもなつく
トイプードルのクッキーちゃんが遊びに来るようになってから、私の母もちょくちょく、クッキーちゃんを見るために外に出てくるようになりました。
そうしたら、母にもよくなついてくれるようになって。母のことも大好きみたいです。
ピンポーンでこんにちは
インターホンを鳴らしたら、私や母が外に出てきてくれるということを学んだクッキーちゃん。
犬って、自分のメリットになることは、すぐに覚えますよねぇ。
私たちもなかなか会えないと寂しいので、「どうぞ、遠慮せずに、ピンポーン鳴らしてください」ということになりました。
実は、今日も来てくれたんですよ。
今日は、玄関のドアを少し開けていたんですね。空気を通すために。そしたら、ドアのすき間にクッキーちゃんが鼻を突っ込んでいたそうです(笑)
ときには、2階の私の部屋まで上がってくることもあるんですよ。母が抱いてくるんですけどね。私が音楽を聴いていたりして、下から呼んでも気づかないときには、部屋の前まで来ています。
お散歩の途中で、わざわざインターホンを鳴らして会いに来てくれる犬など、まずいません。近所にいる他のワンコたちとは違って、トイプーのクッキーちゃんは、特別なワンコなのです。