ミニピンがくれたトイプードルとのご縁

虹の橋に旅立ったミニピンのりゅうがトイプードルのクッキーちゃんとのご縁をつないでくれました。

ミニピンのしつけに失敗するとこうなります!

我が家の愛犬ミニピンりゅうは、まったくもってしつけができていませんでした!知人に「もらってくれ」と言われて育てたワンコなのですが、初めて家にやって来たときは、ほんとにちっちゃくてちっちゃくて。

我が家では、ミニピンの前に雑種の中型犬のごん太を飼っていました。ごん太と比べると、りゅうはあまりにもちっこいので、最初のうちは接し方にとまどうほどでした。そして、壊れものでも取り扱うかのように、大事に大事にしていたんですね。

その親バカで過保護な育て方が災いして、エライことになってしまいました。

ミニピンって、「遊び好き」な犬種だとされていますよね。ペットショップや犬の紹介記事などでも、そのような表現が使われているのをよく見かけます。もともとやんちゃな性質の犬のしつけができていないと、それはもう、毎日大変です。

お誕生日ケーキを前にしておすわりしているミニピンりゅう

マーキング?

上の写真は、りゅうのお誕生日のときのものです。注目していただきたいのは、りゅうの顔でもケーキでもなくて、後ろのふすまなんです。ふすまの下半分に、うっすらと茶色い跡がついているのがわかるでしょうか?

わかりやすくするために、ピンク色の線でなぞってみました。

犬のおしっこの跡がついているふすま

この線から下の部分が茶色いしみになっているのがわかると思います。これね、りゅうのおしっこの跡なんですよ。ふすまにおしっこをひっかけることは、しょっしゅうありました。

ふすまのサンの部分におしっこが溜まるので、イチイチふすまを外してから掃除をして、乾かして……。というとっても面倒な作業をしなければなりません。

オスなので、マーキングをするのはわかるのですが、これはもう、マーキングというよりも嫌がらせといってもいい状態です。

ふすまだけじゃなくてね、非常時用にストックしている水のボトルや部屋の壁、タンスなど、所かまわず、おしっこをひっかけられていました。

私もマーキングの対象に

一番笑えるのが、ふすまでもボトルでも壁でもタンスでもなくて、私です。

ある日、畳の上に座って新聞を読んでいたときのことです。「ん?なんか、生温かいものが腰のあたりに……」と思って振り返ってみると、なんと!りゅうが片足を上げているではありませんか!

いやもう、このときは、叱るというよりも爆笑ものでした。自分が置かれている状況の滑稽さに。飼い犬におしっこをひっかけられるなんてね。

おそらく、これは自分のほうが順位が上だという意思表示だったのではないかと思っているんですけど、どうなのでしょう?

噛む

犬が人を噛むというのは、一番避けなければならないことなんですけれど。しつけに失敗した我が家では、りゅうに手を噛まれるというのはよくあることでした。

前に飼っていた中型犬のごん太も、たまぁに噛むことがありましたけど、ごん太の場合は、それなりの理由があります。嫌がっているのにしつこくちょっかいを出したときとかね。しかも、ごん太はちゃんと手加減して噛んでいました。本気で噛みついたら、とんでもないことになるというのがわかっていたのでしょうね。

だけど、りゅうは本気で噛みます。それもね、犬歯をガッと食い込ませた後、ぐいっと引くんです。まさに、獲物にとどめを刺すような噛みつき方なんです。

だから、手の傷は結構深くなるんですね。もちろん、痛いですよ。ちびっこだけど、やっぱり犬です。しつけがちゃんとできていないと、ほんとに危険です。

人様に噛みつかないように

家族が噛まれるのは、自業自得なので仕方がないのですが、人様に噛みついてしまったら大変です。飼い主の責任問題ですものね。

りゅうは、外にいるときは猫をかぶったようにしおらしいんです(笑)なので、抱っこされていると、ものすごくかわいく見えるらしいんですね。かわいいので、人が寄ってくるわけですよ。

みなさん、「かわいいね~」とニコニコしながら近寄ってきて、手を伸ばして、りゅうに触れようとされます。こんなときは、すぐさま、「この犬、噛むから危ないですよ」と言いながら、引き離さなければなりません。「えっ、噛むの?」と意外そうな顔をされます。見た目からは噛む犬には見えないみたいで。

噛みつく犬にならないように、しつけは早めにしておいたほうがいいですよ、ほんと。

吠える

りゅうは、居間の窓から外を眺めるのが好きでした。家の前で立ち話をしている人に吠えることは時々ありましたね。「ウォ!」という感じの、中途半端な吠え方で。

一番吠えたのは、誰かがインターホンを鳴らしたときです。「ピンポーン」と音が鳴ると、「ウォウォウォウォウォン!」と吠えながら、玄関のほうに走っていくんです。まぁ、これは、番犬にもなるのでいいのかなぁと思っていました。

声からして、ちっこい犬だなというのはバレバレだし、誰も怖がってはいないとは思いますけれど。

遠吠えは、母が入院していて、しばらく帰ってこなかったときに聞いたことがあります。悲しそうな声だったので、私もしんみりしてしまったのを覚えています。

無駄吠えで困ったことは、そんなになかったかな。

盗み食い

ミニピンって、大食いな犬種なんでしょうか。食い意地がはっているというか。食卓に並んでいるものを、人の脇の間から顔を出して、サッと盗んで食べるということがありました。

この盗み食いはもう、一瞬の間のことなんです。「あっ!」と気づいたら、もうムシャムシャ食べている。取り上げようとしても、りゅうは両方の前足でガードして、絶対に離そうとしません。

ここで無理をすると、鼻にシワを寄せて、牙をむいて、獅子舞のような顔をして飛びかかってきます。飛びかかったと思ったら、もう噛みつかれていますからねぇ、危ない危ない。

獅子舞のイラスト

犬のしつけは重要です

ほーんと、犬のしつけは大事だなぁとつくづく思うのです。「小型犬だから、そんなにしつけのことを気にしなくても大丈夫じゃない?」なんて思って油断していると、我が家のようなことになってしまいますよ~。

特に、噛むクセは早く直しておかないと、傷だらけの手になってしまいます。何より、人様に噛みついてしまったら、おおごとになりかねませんものね。